マックスむらい氏が保有する米国宇宙株を解説|注目銘柄と投資方針を読み解く

近年、宇宙ビジネスへの関心が高まるなか、個人投資家の間でも宇宙関連株に注目する動きが広がっている。そのなかで、マックスむらい氏が宇宙関連株へ投資していることも話題になっている。

本記事では、公開情報で確認できる範囲をもとに、マックスむらい氏が保有していると語った米国宇宙株と、それぞれの企業の事業内容について解説する。

本記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、投資助言を目的としたものでもございません。

マックスむらい氏とは

マックスむらい氏は、動画クリエイター、実業家として知られる人物である。AppBankの創業者の一人であり、スマートフォンアプリ情報サイトやYouTubeチャンネルなどを通じて、インターネットメディア領域で大きな知名度を築いてきた。

AppBankは、iPhoneやアプリの普及期に「AppBank.net」を通じて情報発信を行い、その後、YouTubeやニコニコ動画などの動画時代に「マックスむらい」という自社IPを生み出し、ゲーム実況・企画動画などを展開してきた企業である。

特に、スマートフォンゲームの普及期には、「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」や「モンスターストライク(モンスト)」などのゲーム実況・攻略動画を通じて人気を集めた。

近年では、マックスむらい氏自身が投資や事業に関する発信を行っており、そのなかで米国の宇宙関連株や量子コンピュータ関連株への関心を示している。

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マックスむらい氏が保有している米国宇宙株

公開動画内にてマックスむらい氏は、米国の宇宙関連企業では複数の銘柄を保有していると語っている。

同氏は、購入時の株価が10倍になる「テンバガー」を狙う投資についても発信している。保有銘柄を見ると、短期的な値動きだけではなく、ロケット打上げ、衛星通信、月面開発、宇宙インフラなどの成長を中長期で見込む姿勢がうかがえる。

マックスむらい氏が保有している米宇宙株の一覧表。Rocket Lab、AST SpaceMobile、Redwire、Intuitive Machines、SpaceXのティッカーと主な事業を整理。
マックスむらい氏が保有する米国宇宙株 ©Space Connect

Rocket Lab

Rocket Labは、小型ロケット「Electron」による打上げサービスで知られる米国の宇宙企業である。

Electronは2026年6月現在、約90回の打ち上げ実績がある。米国で2番目に打ち上げ回数が多く、260機以上の衛星の軌道投入に成功している。

こうした実績を積み重ねる一方で、同社は中型の再使用ロケット「Neutron」の開発も進めている。Neutronは、衛星コンステレーションの配備に加え、政府・安全保障分野のミッションや科学・探査ミッションなどを想定している。

さらには、ロケット打上げだけでなく、衛星製造、宇宙機、衛星部品、軌道上運用などの事業も展開。宇宙インフラを幅広く手がける企業へと事業領域を広げている。

AST SpaceMobile

AST SpaceMobileは、一般的なスマートフォンと衛星を直接つなぐ携帯通信サービスの構築を目指す米国の宇宙通信企業である。

従来の衛星通信では、専用端末や専用アンテナを必要とするケースが多い。一方、AST SpaceMobileは、端末の改造や特別な機器を必要とせず、普段使っているスマートフォンで衛星通信を利用できる仕組みを開発している。

日本では、楽天モバイルと連携してサービス展開を進めている。2025年4月には、低軌道衛星と市販スマートフォンを直接つなぎ、福島県と東京都の間でビデオ通話を行う実証に成功した。楽天モバイルは、日本国内で2026年第4四半期のサービス提供開始を目指すとしている。

Redwire

Redwireは、宇宙ミッションに必要な機器や技術を提供する米国企業である。衛星や宇宙機に搭載する電力システム、アンテナ、構造物、センサー、姿勢制御機器などを手がけている

代表的な製品の一つが、宇宙空間で展開して発電する太陽電池「ROSA」である。ROSAは国際宇宙ステーション(ISS)の電力増強にも活用されている。また、ISSを活用した医薬品研究や細胞・組織の作製など、微小重力環境を使う研究・製造事業にも取り組んでいる。さらに近年は、防衛・航空分野にも事業を広げている。

宇宙機や宇宙ミッションを成立させるための機器・技術を幅広く扱っており、宇宙関連株のなかでは、宇宙インフラや宇宙製造を支える存在と位置付けられる。

Intuitive Machines

Intuitive Machinesは、月面への輸送、通信、データサービスを手がける企業である。

同社はNASAの商業月面輸送サービス「CLPS」に参加し、月面へ科学機器や実験装置を運ぶランダー事業を展開。2024年のIM-1、2025年のIM-2では月面へ着陸し、NASAなどの機器を月面へ届けた。今後も月南極を含む複数の月面輸送ミッションを予定している。

さらに、月周回軌道に通信・データ中継衛星を配置し、月面探査機や月面で活動する機器が地球と通信できる仕組みの構築も進めている。2026年には、月面データ中継網の最初の衛星を打ち上げる計画である。

SpaceX

SpaceXは、ロケット、宇宙船、衛星通信を幅広く手がける米国の宇宙企業である。

主力の再使用型ロケット「Falcon 9」は、2025年に年間170回規模の打上げを行い、米国で最も多く打ち上げられたロケットとなった。使用済みの第1段を回収・再使用することで、打上げ頻度の向上とコスト低減を実現している。

また、Starlink事業では、9,000機以上の低軌道衛星で構成される通信網を展開している。家庭向けに加え、船舶、航空機、企業、政府機関などへ利用を広げており、SpaceXの事業を支える重要な柱となっている。

そのほか、有人宇宙船「Crew Dragon」の運用や、次世代大型ロケット「Starship」の開発も進めている。

なお、マックスむらい氏はSpaceX株もIPO後に購入していたが、現時点ではすでに売却しているとみられる。

日本の宇宙株にも言及している

マックスむらい氏は、米国の宇宙関連株だけでなく、日本の宇宙株にも言及している。

日本でも、ispace、QPS研究所、アストロスケールなど、宇宙関連企業の上場が進んでいる。これらの企業は、月面開発、小型SAR衛星、軌道上サービスなど、それぞれ異なる領域で事業を展開している。

米国宇宙株と比較すると、日本の宇宙株はまだ時価総額や売上規模が小さい企業も多い。一方で、国策、政府調達、防衛需要などのテーマと結びつきやすく、中長期で注目される分野でもある。

ただし、日本の宇宙株については、マックスむらい氏が具体的にどの銘柄をどの程度保有しているかまでは、公開情報だけでは確認しきれない。しかし、SynspectiveはNISA口座で保有中と言及している。

量子コンピュータ関連株にも投資

マックスむらい氏は、宇宙株に加え、購入価格から10倍になるテンバガー候補として量子コンピュータ関連株にも関心を示している。その代表的な銘柄として挙げられるのが、米国の量子技術企業IonQである。

IonQは、量子コンピュータの開発・提供を主力としながら、量子ネットワーク、量子計測、量子セキュリティにも事業を広げている。量子コンピュータは、従来のコンピュータでは計算に時間がかかる一部の問題を、より効率的に処理できる可能性がある技術として注目されている。

また、IonQは衛星企業Capella Spaceの衛星基盤と自社の量子技術を組み合わせ、宇宙ベースの量子鍵配送ネットワークの構築を進めている。米エネルギー省とも、衛星を活用した量子安全通信や量子ネットワークの実証に向けて協力しており、将来的には宇宙通信や安全保障、地球観測インフラと接点を持つ可能性がある。

IonQは宇宙株ではないものの、村井氏が宇宙株と併せて保有している点からは、同氏が宇宙産業に加え、大きな成長が見込まれる量子技術にも注目していることがうかがえる。

さいごに

マックスむらい氏が言及している銘柄を見ると、宇宙産業のなかでも、ロケット、衛星通信、月面開発、宇宙インフラといった成長領域に関心を向けていることがうかがえる。

これらはまだ市場として発展途上の分野であり、今後の技術進展や政府需要によって大きく変化していく可能性がある。マックスむらい氏の保有・言及銘柄は、宇宙産業の将来像を考えるうえでも興味深い材料といえる。

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スぺジョブ

参考

地球観測データ系の企業を買わない理由-YouTube_1:55

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