Synspective、Rocket Labと20機の衛星打ち上げ契約|Electron史上最大の商業契約に
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2026年10月1日、Synspectiveは、米Rocket Labと小型SAR衛星「StriX」20機の打ち上げ契約を締結したと発表した。

2028年から2031年にかけてElectronで打ち上げる計画で、Synspectiveにとって過去最大、Rocket LabにとってもElectron史上最大の商業打ち上げ契約となる。

本記事では、今回の契約内容と、Synspectiveが進めるStriX衛星の配備計画について解説する。

Synspective、Rocket Labと20機の打ち上げ契約

2028年から2031年に20回の専用打ち上げ

今回SynspectiveがRocket Labと締結したのは、20機のStriX衛星をElectronで打ち上げるマルチローンチ契約である。

打ち上げは2028年から2031年にかけて実施する予定で、20機はそれぞれElectronによる専用ミッションで打ち上げられる。

Rocket Labによると、打ち上げはニュージーランドの「Launch Complex 1」から実施し、StriX衛星を太陽同期軌道へ投入する計画だ。

Electronの商業打ち上げ契約として過去最大

今回の20回の契約は、Synspectiveにとって今回が過去最大の打ち上げ契約であると同時に、Electronの商業打ち上げ契約として過去最大であるという。

SynspectiveとRocket Labは2024年6月にも、10回のElectronによる専用打ち上げ契約を締結した。この10回は2025年から2027年にかけて実施する計画で、当時はElectronとして過去最大規模の契約だった。

さらに2025年9月には、新たに10回の専用打ち上げを追加で契約。今回、一度の契約としては従来の2倍となる20回を新たに確保した。

ロケットが打ちあがる様子
ロケットが打ち上がる様子(出典:Synspective/PR TIMES)

Rocket Labとの契約は累計47機に

Rocket Labは2020年以来、Synspectiveの打ち上げパートナーを務めており、これまでに13機のStriX衛星をElectronで軌道へ投入している。

今回の20機を加えると、両社が契約したElectronによる打ち上げは累計47機となる。このうち13機はすでに打ち上げを終えており、残る34機が今後打ち上げられる予定だ。

直近では、2026年9月2日に11機目、9月19日に12機目、9月26日に13機目を打ち上げ、約24日間で3機を相次いで軌道へ投入している。

一方、衛星の製造体制も拡大している。Synspectiveは2024年9月、小型SAR衛星の量産拠点「ヤマトテクノロジーセンター」を本格稼働。従来年間2〜3機程度だった製造能力を、将来的に年間最大12機まで高める計画を進めている。

2024年、2025年の10回規模の契約から、今回は一度に20回の打ち上げを確保したことからも、衛星の量産と配備をより大規模に進める段階に入っていることがうかがえる。

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30機以上のSAR衛星コンステレーション構築へ

Synspectiveは現在、自社のStriXシリーズによる30機以上のSAR衛星コンステレーションの構築を進めている。2026年9月26日には13機目のStriX衛星を軌道へ投入しており、衛星の配備を着実に進めている。

StriXは、天候や昼夜に左右されにくく地表を観測できる小型SAR衛星である。衛星数を増やすことで観測頻度を高め、災害対応や安全保障、インフラ・環境モニタリングなどでの利用拡大を目指している。

Synspectiveは従来、2020年代後半に30機規模の運用を目標としてきたが、現在は30機以上のコンステレーション構築を掲げている。今回、2028年から2031年にかけて20機分の打ち上げを新たに確保したことで、30機を超える衛星配備に向けた打ち上げ機会も長期的に確保した形だ。

Rocket Lab以外の打ち上げ手段も確保

SynspectiveはElectronによる大量の打ち上げ機会を確保する一方、Rocket Lab以外のロケットとも契約を進めている。

2025年にはSpaceXと契約し、2027年にFalcon 9でStriX衛星2機を打ち上げる計画を発表。さらに2026年9月には三菱重工業と契約し、同じく2027年にH3ロケットで2機を打ち上げる予定を明らかにした。

このため、今後のStriX配備ではElectronに加え、Falcon 9やH3も利用する計画となっている。

複数のロケットを利用できる体制を整えることで、特定の打ち上げ事業者だけに依存せず、希望する時期や軌道に応じて打ち上げ機会を確保しやすくなる。実際にSynspectiveは、H3の採用について「宇宙アクセスにおける戦略的自律性」を確立するための重要な決断と位置付けている。

30機以上のSAR衛星コンステレーション構築を進めるなか、衛星の量産だけでなく、継続的に宇宙へ輸送できる複数の手段を確保することも、配備を安定して進めるうえで重要になる。

さいごに

今回SynspectiveがRocket Labと締結した20機の打ち上げ契約は、Synspectiveにとって過去最大であると同時に、Electronの商業打ち上げ契約としても過去最大となる。

Synspectiveは、StriX衛星の量産体制を強化しながら、2030年ごろまでに30機以上のSAR衛星コンステレーションの構築を進めている。Electronに加えてFalcon 9やH3も活用するなど、衛星の製造だけでなく、継続的に打ち上げるための体制も拡充している。

今回の20機契約は、SynspectiveがStriX衛星の配備をさらに大規模かつ長期的に進める段階に入ったことを示す動きといえる。

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参考

Synspective PR TIMES

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