QPS HDが約152億円の資金調達を発表|SAR衛星コンステレーション構築を加速
©Space Connect

2026年3月6日、小型SAR衛星を開発する QPSホールディングス は、第三者割当による新株式発行(増資)を実施した。

同社は小型合成開口レーダー(SAR)衛星による地球観測コンステレーションの構築を進めており、今回の調達は衛星の開発・打ち上げの加速を目的としている。

本記事では、QPSホールディングスの資金調達概要について解説する。

QPSホールディングスの資金調達概要

第三者割当増資で約152億円を調達

今回の資金調達は第三者割当増資により行われる。

主な条件は以下の通り。

QPSホールディングス 資金調達概要
QPSホールディングス 資金調達概要 ©Space Connect

資金調達の引受先は以下の3社となる。

  • スカパーJSAT
  • 三井住友海上火災保険
  • ミツウロコグループホールディングス

この増資により、スカパーJSATは持株比率が約13.21%となり、筆頭株主になる見込みだ。

調達資金はSAR衛星の製造・打ち上げへ

調達資金は、主に以下の用途に充てられる予定である。

  1. 小型SAR衛星の製造
  2. 衛星打ち上げ費用
  3. コンステレーション構築関連投資

具体的には、25号機から38号機までの衛星製造・打ち上げ費用に充当される予定で、2030年までに36機の衛星ネットワークを構築する計画を支える資金となる。

SAR衛星のコンステレーション構築には継続的な設備投資が必要であり、衛星1機あたりのコストは約15〜20億円程度とされている。

QPSホールディングスのコンステレーション構想

QPSは、小型SAR衛星「QPS-SAR」による観測ネットワークを構築している。

SAR(Synthetic Aperture Radar)は電波を利用して地表を観測する技術であり、以下の特徴を持つ。

  • 夜間でも観測可能
  • 雲や悪天候の影響を受けない
  • 高頻度の地球観測が可能

同社はこれまでに複数のSAR衛星を打ち上げており、2026年3月時点で9機が軌道上で運用されている。

今後は以下の体制を目標としている。

目標時期衛星数
2028年24機
2030年36機
36機体制が実現すれば、地球上の大部分の地点を平均約10分間隔で観測する準リアルタイム観測が可能になるとされている。

さいごに

QPSホールディングスは、小型SAR衛星による高頻度地球観測サービスの実現を目指している。今回の約152億円の資金調達は、衛星コンステレーションの拡充を加速させる重要な資金となる。

今後、2030年に36機体制が実現すれば、準リアルタイム観測を可能とする地球観測インフラとして、同社の存在感はさらに高まることになりそうだ。

宇宙業界での仕事に興味がある方は、業界特化型の人材マッチングサービス「スペジョブ」をぜひチェックしていただきたい。

スぺジョブ

参考

QPSホールディングス 第三者割当、新株発行IR

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

フォローで最新情報をチェック

おすすめの記事