Synspective9号機の打上げ成功、SAR衛星コンステレーション6機体制へ
©Space Connect

2026年5月22日、Synspectiveの小型SAR(合成開口レーダー)衛星9号機が、Rocket Labの小型ロケット「Electron」により打ち上げられた。
本記事では、今回の打上げ結果とSynspectiveのコンステレーション構築の進捗について整理する。

9号機の打上げ結果

Synspectiveが開発・運用する小型SAR(合成開口レーダー)衛星「StriX」シリーズの9機目は、Rocket Labの小型ロケット「Electron」により打ち上げられた。

今回のミッション名は「Viva La StriX」。打上げは、2026年5月22日18時34分頃(日本時間)、ニュージーランド・マヒア半島のLaunch Complex 1から実施された。

今後は、アンテナ展開や初期運用を通じて、観測およびデータ取得に向けた機能確認が進められる見込みだ。前回の8号機では、打上げから約40日後に初画像を取得しており、今回の9号機についても、今後の画像取得と本格運用への移行が注目される。

「Viva La StriX」ミッションパッチ
「Viva La StriX」ミッションパッチ ©Synspective
宇宙業界の人材マッチングサービス スぺジョブ 広告バナー
[PR]

SAR衛星コンステレーションの進捗

Synspectiveは、小型SAR衛星「StriX」シリーズにより、地表を継続的に観測する衛星コンステレーションの構築を進めている。

同社のSAR衛星は、雲の有無や昼夜に左右されにくく地表を観測できることが特徴であり、都市開発、建設・インフラ管理、災害対応などでの活用が想定されている。

Synspectiveは、2026年5月時点で4号機から8号機までの5機を運用しており、今回打ち上げられた9号機が初期運用を経て本格運用に入れば、同社の運用機数は6機体制へ拡大することになる。

ただし、打上げ直後の段階では、衛星がただちに本格運用に入るわけではない。9号機についても、アンテナ展開後の初期運用を経て、観測能力の確認が進められる見込みだ。前回の8号機では打上げから約40日後に初画像を取得しており、今回も画像取得と運用開始に向けた進捗が注目される。

量産・打上げ体制の構築

Synspectiveは、2026年内に衛星運用機数を10機まで増やし2028年以降には30機以上の小型SAR衛星コンステレーションの構築を見据えている。

こうした計画を進めるには、衛星を継続的に製造する体制と、完成した衛星を軌道へ投入する打上げ機会の確保が欠かせない。

同社はヤマトテクノロジーセンターで衛星の量産体制構築を進めており、2027年以降は工場のフル稼働により、毎年12機以上の製造が可能になる体制を見込んでいる。また、打上げ機会についても、Rocket Labで18機分、SpaceXで7機分の合計25機分を確保している。

近年は、世界的にロケットの打上げ需要が高まっており、希望する時期に打上げ枠を確保できないことが衛星事業者にとって課題となり得る。こうした中、Synspectiveはすでに複数の打上げ機会を確保しており、衛星投入計画を進めやすい状況にあるといえる。

さいごに

今回の9号機打上げは、Synspectiveが進めるSAR衛星コンステレーション構築における次の一歩である。

2026年3月に打上げられた8号機に続き、短い間隔で次号機の打上げが進んでいることは、同社の衛星量産・打上げ体制が拡張段階に入っていることを示している。

今後は、9号機の画像取得や本格運用への移行に加え、次号機以降の打上げ計画、そして観測頻度の向上がどのようにサービス価値へ結びつくかが注目される。

宇宙業界での仕事に興味がある方は、業界特化型の人材マッチングサービス「スペジョブ」をぜひチェックしていただきたい。

スぺジョブ

参考

Viva La StriX(Rocket Lab, 2026-05-22閲覧)

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

フォローで最新情報をチェック

おすすめの記事