衛星利用ビジネスを学べる検定が登場
©Space Connect株式会社

株式会社天地人、株式会社sorano meが共同開発を進めている「衛星利用ビジネス検定」のプロトタイプ「衛星利用ビジネス検定β版」(無料)が、2024年7月27日(土)23時59分まで公開されている。

本記事では、本検定の概要並びに詳細についてわかりやすく紹介している。

なぜ衛星利用ビジネス検定が必要なのか

衛星データ利活用の拡大

なぜ衛星利用ビジネス検定が必要なのか、それは衛星データがもたらす社会的・経済的インパクトを認識している人が極端に少ないからである。

宇宙空間に打ち上げられた人工衛星の用途は多岐にわたるが、近年では、複数のデータを組み合わせて統合処理するマルチモーダルAIが主流となり、衛星画像から道路、建物、農地などを自動的に識別できるようになりつつある。

衛星利活用一例
衛星利活用一例 (株式会社天地人プレスリリースを参考に ©Space Connect株式会社 が作成)

衛星利用ビジネス検定が誕生

このような背景から衛星データ利用の需要が急拡大している一方で、衛星データから情報を正しく読み取り、その情報を利用できる人材が圧倒的に不足しているため、エンドユーザーまで価値を届けることができていないことが宇宙業界の深刻な課題となっている。

エンドユーザーまで価値を届けることは、宇宙市場の拡大において極めて重要である。

なぜなら、衛星データを撮像するための人工衛星の開発が増加し、その人工衛星を運ぶためのロケットの開発も増えているのが、近年の宇宙業界拡大の背景だからだ。

つまり、ロケットや衛星の開発は、人工衛星利活用の急拡大を前提として進められており、エンドユーザーに価値を提供できない場合、業界の停滞に繋がることになる。

このような背景もあって、生み出されたものが、「衛星利用ビジネス検定」だ。

検定の目的は、衛星データの使い道を広く世の中に啓蒙するとともに、衛星データの知識と活用スキルを習得して、様々な分野で新たな価値を生み出す人材の育成を目指しているとのことだ。

衛星利用ビジネス検定
株式会社天地人のプレスリリースから引用

今回の衛星利用ビジネス検定について

検定内容の詳細

検定内容は、宇宙業界の歴史をはじめ、人工衛星の基礎知識から、衛星データの活用事例。ビジネス環境、法律まで幅広い分野から出題されるとのことだ。

受験者には、現場を持つビジネスパーソン、地域を守る自治体職員、地球規模課題に取り組む学生を主に想定している。

具体的な活用ケースとしては、以下の例を挙げている。

衛星材料ビジネス検定の活用ケース
衛星材料ビジネス検定の活用ケース (株式会社天地人プレスリリースを参考に©️Space Connect株式会社が作成)

β版の検定受講希望者はこちら

「衛星利用ビジネス検定β版」概要は以下の通り。

  • 実施日時:2024年7月22日(月)00:00 ~ 2024年7月27日(土)23:59
  • 必要時間:60〜90分程度
  • 形式:Google Formで選択式。
  • 問題数:50問 + アンケート

また、受験者要項および学習用サイトは以下から閲覧できる。

今回のβ版受講のメリットは、宇宙ビジネス、衛星データに関するスキルや知識を満遍なく身に付けることが可能なことだ。本番の検定にも近い模擬形式であるため、本番への対策にもなるはずだ。

2024年8月9日 (金) には現役JAXA職員による、検定の振り返りイベントをX-NIHONBASHIにて開催されるとのことだ。

興味のある方はこちらのリンクから詳細をご確認いただきたい。

イベントバナー
株式会社天地人のプレスリリースから引用

さいごに

いかがでしたか。

同検定は、衛星データ利活用に関する基礎的な知識からより実践的な内容までを学ぶことができ、今後、宇宙業界で働くことに興味ある方も一度β版を受けてみることをお勧めする。

期限は7月27日の23:59までとなっているので、お早めに。

また、衛星データ利活用や宇宙業界で働くことに少しでも興味があれば、航空・宇宙業界特化の就職支援サービス『スペジョブ』を是非チェックしてみてください。

業界の人手不足が深刻化していることもあり、無料でカジュアル面談受付中です。

航空・宇宙業界特化の就職支援サービス ©️ Space Connect

参考

天地人、sorano me、「衛星利用ビジネス検定β版」開始 7月27日(土)まで

天地人、sorano me、慶應義塾大学、JAXA、 「衛星利用ビジネス検定」の開発に着手 〜衛星データを価値に変換できるスキルを磨く〜

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