PLANETESは、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamプロジェクトに賛同し、「30年後に100万人の宇宙移住を可能にする」という夢を発信した。
同社はシンガポール発の宇宙スタートアップのようだが、ファウンダーは日本人だという。
本記事では、PR timesの情報を下に謎の宇宙関連企業、PLANETESがどのような企業なのかについて考察する。
PLANETESが宇宙開発を進める背景
謎が多いPLANETESだが、どうやら人類の宇宙空間への移住の必要性から宇宙開発を推進している企業のようだ。
宇宙への移住の必要性については、すでに様々な議論や憶測が見識者の間で飛び交っているが、
同社は、人口増加によるエネルギー消費の増大によって引き起こされる地球環境の悪化に際して、宇宙への移住が必要であると考えており、
この喫緊の課題を解決すべく、宇宙への移住や資源の活用を可能にするために宇宙開発を進めているという。
宇宙開発市場を拡大するための独自戦略
上記で述べた課題を解決するために、PLANETESは、宇宙×web3の掛け合わせ。
すなわち衛星の開発事業とBCGの開発を組み合わせる独自戦略を取っているようだ。
ここからは、事業詳細について公開されている範囲で紹介する。
宇宙のガソリンスタンド構想
まず、衛星の開発事業についてだが、PLANETESは宇宙にガソリンスタンドを造ることを明言している。
宇宙のガソリンスタンドとは、探査機や人工衛星が宇宙で燃料補給するための人工衛星のことだと予想される。
そのようなものが必要なのか、疑問に思う人も多いだろうが、衛星を軌道投入するロケットを地上から打ち上げるには重力の影響で多大なエネルギーが必要になる。
それに伴って、莫大な費用や技術開発を有することが、衛星の打ち上げにおいて大きな課題になっている。
このような課題を解決するために、宇宙に燃料の補給基地を建造。
ロケットそのものの打ち上げ回数を減らすことで、課題を解決しようといったアプローチだ。
惑星開発シミュレーション構想
もう1つは、宇宙の環境を再現した仮想空間で、惑星開発シミュレーションを行うブロックチェーンゲーム(BCG)[*1]の開発である。
このBCG構想では、惑星での経済圏の構築を一般大衆がゲームとして体験することができるようだ。
詳細は定かではないが、おそらくマインクラフトの惑星開発バージョンのようなものになると予想される。
ただ、ゲーム内で宇宙空間での実証実験ができる、
ゲーム内で獲得した通貨(トークン)は、現実の宇宙のサービスで使用することが可能になる、
等、マインクラフトとは異なり、より現実との繋がりが強いサービス設計になっている。
BCGを活用することで、宇宙開発における資金の調達はもちろんのこと、ゲームを通じて、宇宙業界の民主化を図ることも同社の狙いのようだ。
さいごに
いかがでしたか。
宇宙業界は特性上、To C向けにビジネスを展開するのは難しいが、宇宙×web3となると、一般消費者向けにもサービスを展開できるのが非常に面白いポイントである。
また、ファウンダーが日本人といったこともあり今後は、日本にも拠点も開設予定だという。
世界中で盛り上がりを見せる宇宙市況において、謎の新興スタートアップのPLANETESはどのような歴史を刻んでいくのだろうか。
同社の奮闘に注目だ。
参考
【宇宙 × Web3】のシンガポール企業 PLANETES INT Pte. Ltd, が30年後に100万人の宇宙移住を可能にする。
注釈
[*1] ブロックチェーンゲームブロックチェーンは、web3の基盤となる技術の1つで、データや権限が中央集権的な一箇所に集まらず、分散させて連鎖状に結びつけるシステムのこと。
ブロックチェーンは仮想通貨でも使用されている技術で、ブロックチェーンゲームでは、遊ぶことで仮想通貨を稼ぐことができる。