カイロス打ち上げまとめ|今後の計画についても紹介

日本の民間ロケット開発が、新たな局面を迎えている。

スペースワン株式会社(以下、スペースワン)が手がける小型ロケット「カイロス」は、これまでに初号機・2号機の打ち上げを経て、現在は3号機の再挑戦を控えている状況だ。

本記事では、カイロスの概要と最新の打ち上げ予定、そしてこれまでの歩みを時系列で整理する。

カイロスロケットとは

カイロスは、スペースワンが開発する小型固体燃料ロケットで、主に小型衛星を軌道へ届けることを目的としている。これまでの国主導による大型ロケット開発とは一線を画し、民間企業が主体となって打ち上げサービスを提供する点に特徴がある。

スペースワンはキヤノン電子株式会社と、株式会社IHIエアロスペース、清水建設株式会社、株式会社日本政策投資銀行等の共同出資により設立され、和歌山県串本町と那智勝浦町にまたがる専用発射場「スペースポート紀伊」を自社で所有・運営。

「契約から打ち上げまで12か月以内」という短いリードタイムと、2020年代中に年20回の打ち上げを目標に掲げており、機動的な宇宙輸送サービスの実現を目指している。

最新の打ち上げ予定

カイロスロケットの直近の計画は、3号機の打ち上げだ。
当初、2026年3月1日(日)午前11時頃に和歌山県串本町の「スペースポート紀伊」からの打ち上げが予定されていたが、天候不良により延期となった。
運営するスペースワンは、翌2日、新たな打ち上げ日を3月4日に決定したと発表した。

  • 打ち上げ日:2026年3月4日(水)
  • 打ち上げ時間:午前11時00分(開始)
  • 場所:和歌山県串本町「スペースポート紀伊」

カイロス これまでの歩みと今後のミッション

カイロスの打ち上げスケジュールは以下の通りである。

カイロスロケット これまでの歩みと今後の計画
カイロスロケット これまでの歩みと今後の計画 ©Space Connect

初号機

カイロス初号機は2024年3月13日、和歌山県串本町のスペースポート紀伊から打ち上げられた。日本の民間企業が主体となる小型ロケットとしては初の本格的な商業打ち上げの挑戦であり、国内外から注目を集めた。

しかし、打ち上げから5秒後に爆発し、予定していた軌道への投入には至らなかった。結果としてミッションは完遂できなかった。原因は、固体燃料の燃焼速度を実際よりも大きく見積もっていたこととされている。

打ち上げ日2024年3月13日(水)
打ち上げ時間午前11時00分

2号機

2号機は2024年12月18日に打ち上げられた。初号機で明らかになった課題を踏まえ、設計や運用面で改良が施された機体である。

最終的に衛星の軌道投入には至らなかったが、宇宙空間には到達。打ち上げから3分以上の飛行後、爆発した。原因は、センサーの誤信号をきっかけに燃焼ガスを噴出するノズルに異常が発生し、ロケットが飛行経路を逸脱したこととされている。
飛行継続時間やシステム挙動の検証は初号機に比べ前進した。

打ち上げ日2024年12月18日(水)
打ち上げ時間午前11時00分

3号機

3号機は現在、直近の打ち上げ対象となっている機体である。複数衛星の軌道投入を目指すミッションとして計画されており、商業打ち上げサービスとしての実績確立が期待されている。

クラウドファンディングも8000万円の目標金額をクリアしており、一般の方も巻き込んだ大きなイベントとなっている。

打ち上げ日2026年3月4日(水)
打ち上げ時間午前11時00分

さいごに

カイロスは、日本における民間主導の小型ロケット事業として、本格的な商業運用に向けた重要な段階にある。初号機・2号機では予定通りの軌道投入には至らなかったものの、飛行データや運用経験といった貴重な知見が蓄積されている。

ロケット開発は段階的に信頼性を高めていく産業であり、継続的な改善と実績の積み重ねが不可欠だ。今後の打ち上げは、日本の民間宇宙輸送の発展を占う重要なステップといえる。

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参考

カイロスロケット3号機の打上げ日の設定について

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