ALEが「流れ星でんき」を開始、世界初の人工流れ星プロジェクトが加速
©Space Connect

2026年2月4日、宇宙エンターテインメント企業の株式会社ALEは、世界初となる人工流れ星の実証を目指すプロジェクト「Starlight Challenge(スターライトチャレンジ)」を本格始動させたと発表した。

これにあわせて、一般家庭が日常生活の中でプロジェクトに参加できる電力サービス「流れ星でんき」の提供も開始された。

本記事では、ALEが進める人工流れ星プロジェクトの概要と、その連携プロジェクトである「流れ星でんき」についてご紹介する。

ALEが目指す「人工流れ星プロジェクト」

世界初の人工流れ星実証計画

Starlight Challengeは、低軌道を周回する人工衛星から流星源となる微小な金属粒子を放出し、夜空に人工的な流れ星を発生させる世界初の取り組みである。

高度約400kmの軌道上に投入した人工衛星に流星源を搭載し、位置・方向・速度を精密に制御しながら放出することで、高度60〜80kmの中間圏で発光現象を起こす。
一粒あたりの可視範囲は約200kmとされ、天然の流れ星に比べてゆっくり流れる点が特徴だ。

ALEは2028年度内の実証実験を目標に掲げ、これまで自然現象としてしか存在しなかった流れ星を、人為的に制御・演出可能な現象として実装することを目指している。都市部やイベント会場など、場所や日時を指定した演出が可能になれば、宇宙空間を活用した新たなエンターテインメント市場の創出にもつながる。

エンタメに留まらない科学的価値

同プロジェクトは「宇宙エンターテインメント」と「科学観測」を同時に成立させる構想である。

発光が起こる高度60〜80km付近は、航空機や気球では到達が難しく、観測データが限られてきた「空白領域」とされる。流星源を活用してこの高度での発光挙動を解析することで、高層大気の温度や密度、風の動きなどの情報取得が可能になる。

ALEは得られたデータを研究機関に提供することで、大気物理や気候変動研究への活用も進める方針だ。

人工流れ星のイメージ
人工流れ星のイメージ ©株式会社ALE

「流れ星でんき」で新たな体験価値を

Starlight Challengeの連携プロジェクトとして注目なのが、ALE と、家庭向けエネルギーサービスを展開する auエネルギー&ライフ株式会社 が提供する電力サービス「流れ星でんき」である。

契約者は日常的に電力を利用するだけでStarlight Challengeプロジェクトを間接的に支援でき、原則として特別な設備や追加負担は発生しない。電力契約を通じて宇宙開発に参加できる、生活者参加型の仕組みが特徴だ。

さらに、契約者向けに人工衛星開発現場の見学や観測イベントへの招待など、人工流れ星ミッションを体験できる機会も用意される予定となっている。

子どもから大人まで幅広い世代が本格的な宇宙開発の現場や体験に触れる機会を提供し、宇宙への関心や期待感を共有できる取り組みだ。

「流れ星でんき」のメンバーシップ特典
「流れ星でんき」のメンバーシップ特典 ©株式会社ALE

さいごに

ALEの人工流れ星プロジェクトは、宇宙技術を「見せる」だけでなく、「社会に組み込む」ことを明確に志向した取り組みである。

「流れ星でんき」に代表される生活者参加型モデルは、宇宙事業の新たな広がり方を示している。

今後、実証実験の進展とともに、この構想がどこまで現実のビジネスと社会に根付くのかが、日本の宇宙産業全体にとっても重要な指標となるだろう。

参考

“世界初”の人工流れ星実証プロジェクト「Starlight Challenge」始動!(ALE, 2026-02-05閲覧)

世界初※1、宇宙開発と家庭向けでんきサービスを連動 「流れ星でんき」を2026年2月4日から提供開始(auエネルギー&ライフ株式会社, 2026-02-05閲覧)

流れ星でんき ホームページ(2026-02-05閲覧)

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

フォローで最新情報をチェック

おすすめの記事