2022年7月20日、株式会社DigitalBlastと株式会社シクロは、重力発生装置「AMAZ」の利用を含めた業務委託契約を締結した。
DigitalBlastは宇宙産業の活性化や宇宙業界の新事業創出をサポートする会社で、重力発生装置「AMAZ」を開発。AMAZは、2024年にISS(国際宇宙ステーション)への設置・運用を目指している。
DigitalBlastと、クラフトビール醸造・販売を行うシクロは、AMAZを用いて、ISSにおける、史上初の月・火星を模した重力環境でのビール酵母の培養実験を計画。
DigitalBlastは、宇宙実験に向けた技術サポートや宇宙ビジネスに関する知見を活かした総合的なプロモーション支援も行う。シクロは、今回の契約締結により、民間企業初のAMAZ利用事業者となった。
重力発生装置「AMAZ」について
AMAZは、人類の月面進出を見据え、月面での生態循環維持システム構築に向けたプロジェクト「NOAH」の第一歩の位置づけとなる装置。同装置は、企業や研究機関向けに、実験環境として提供され、宇宙環境と月面重力における植物生理の研究を主目的としている。
装置の一部を回転させることにより生じる遠心力を用いて、月面重力(地球の6分の1の重力)を再現。発生させる重力は、月面重力だけでなく、回転速度を変更することによりさまざまな重力環境を再現し、同時比較することが可能。
多様な重力下での栽培を通して、植物の重力応答に関する基礎データを取得している。既にプロトタイプが完成し、地上実験が進められている。2024年にISSでの設置・運用を目指す。
株式会社シクロについて
シクロは、大阪・西成を拠点に、クラフトビール醸造・販売のほか、介護医療サービス、就労⽀援サービス事業などを手掛ける企業。
2018年からクラフトビール醸造所「Derailleur Brew Works(ディレイラ ブリュー ワークス)」でクラフトビールを醸造している。この醸造所は、就労継続支援B型事業所「ディレイラ」が併設されており、ビールづくりを通じて、就労支援を行う。
株式会社DigitalBlastについて
DigitalBlastは「”宇宙に価値を”提供するため、常に挑戦し、全ての行動と活動において価値を生み出す経営を実現します」と掲げる企業。日本の宇宙産業をより価値あるものにしていくためには、BtoGビジネス(企業対行政間取引)に偏らない、多様な収益源の確保が必要という考えを持つ。
強みは総合提案力。事業戦略・デジタル・プロモーションなど多様なプロフェッショナルが在籍している。クライアントの収益源を多様化し、新たな宇宙産業の価値確立に努める。
会社名:株式会社DigitalBlast(英文表記:DigitalBlast Inc.)
所在地:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7-9 神田司町PREX7階
代表者:代表取締役CEO 堀口真吾
設立:2018年12月
事業内容:企業変革に関する企画・設計及び支援、デジタル技術の開発及び支援、統合マーケティングサービス、デジタルマーケティングサービス、インターネット広告サービス、動画制作及び配信