今回は、宇宙エバンジェリストとして活躍されている青木英剛氏のインタビュー記事、第二弾。
宇宙エバンジェリストって何?と思う方は、ぜひ前回のインタビュー記事をご参照いただきたい。
第一弾は宇宙業界全体のお話だったが、今回はスペースポート(宇宙港)について。
Space Port Japanの立ち上げに関わり、現在も理事として活動する青木氏に、日本のスペースポート産業について様々な視点から語っていただいた。
普段あまり語られないSpace Port Japanの活動や、意外な日本の良さについても知ることができる内容となっている。
ぜひお楽しみいただきたい。
目次
Space Port Japanについて
Space Port Japanの立ち上げの経緯
青木氏:
日本からロケットがどんどん打ち上がるような世の中ではまだないんです。民間の企業のロケットを打ち上げる場所も十分整備されておらず、日本から宇宙旅行に行けるような場所もまだ整備されていません。
日本で宇宙旅行産業を作っていくには、そもそも飛び立つ場所がないと駄目で。
日本はとても地の利が良くて、産業的にも強みがあり、アジアのロケット打ち上げ産業のハブになると我々は思っています。
しかし、国は積極的に進めていない。
だったら、我々が法人を作って、Space Port Japanとして民間で進めていこうということを思いついて。その当時の有志7人で共同創業して立ち上げたのがSpace Port Japanだったんです。
このとき少し参考にした産業があって。
まさに、空飛ぶ車を含めた商用ドローン産業なんです。商用ドローンも空飛ぶ車も、民間の人が率先して作り始めて飛ばし始めました。
空飛ぶ車を飛ばすには、政府の許認可や法整備など、色々な意味で政策の連携が必要になりますね。
しかし、民間企業がどんどん進めていきたいと言っている中で、政府が動き出すのを待っていても、空飛ぶ車はなかなか飛ばせるようにはなりません。
そうなった時に、民間の人がルールメーキング含めて動きましょうということで動き始めました。
その後で政府がこの取り組みを支援するために、法整備をしたり、予算をつけたり、ルールメーキングをしたりと、協力し始める。
これが、今までなかったような新産業の立ち上げパターンとして最近起こってきている、よくある成功事例なんですよね。
ブロックチェーンもまさにそうで、ブロックチェーンの業界団体ができてという流れだと思うんですけど。
スペースポートでも、まず民間である我々で動こうっていうことで、世界中のスペースポート関係者や各国の政府機関とも話しています。
現在は、日本政府と連携して、国交省と内閣府の方と、スペースポート作りであったり、どうやったら日本から宇宙旅行に行けるのかといった議論が始まりました。
結局、誰かが旗を振ってやらなければいけないんですけど、やる人がいなければ自らやるしかないなということで、Space Port Japanについては、立ち上げて動き始めた、といった流れです。
Space Port Japanが行っている活動とは?
青木氏:
業界団体に近いかもしれないですね。
Space Port Japanは、我々自身がスペースポートを作る企業ではないです。
北海道スペースポートはSPACE COTANが大樹町と一緒に作っていますし、大分では、大分県が大分空港を活用していますし。
和歌山であれば、スペースワンが自らの私有地としてロケット発射場を作ってますし、下地島(沖縄県宮古島市)の場合は、PDエアロスペースが下地島空港を活用して、宇宙旅行をしようとしていますし。
それぞれの事業者さんが行おうとしている取り組みがありますが、ただ彼らが何かしら活動する上では、政府との連携、法規制、予算諸々含めて色々な支援が必要になってきます。
そうなった時に我々が、オールジャパン体制で、日本の総意として、産業界はこういうことを希望していますといったところをまとめて、政府に交渉しに行く。
このような、経団連が行なっているような役割を担うっていうのが1つ目となります。
もう1つとしては、日本の中だけで活動していても仕方がなくて。日本のスペースポートをアジアのハブにしたいと思っているので。
今、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアなど、色んな国々と繋がる、国連的な会議の場みたいなのがあるんですよね。
スペースポートに関する国際会議がアメリカで毎年あるんですけれども、日本から参加しているのは我々だけです。
なので、そういう日本を代表して参加しているという気持ちをもって、国際協調や連携を行うといったこともさせていただいています。
あとは企業や自治体の方々の「我々もスペースポートを作りたいです」などのような相談に対して、こういうビジネスチャンスがあるんですよというように、企業と企業や自治体を繋いだり、複数の取り組みを我々自身が一緒に作っていったりもしています。
結構幅広く、業界団体的なロビー活動や、国際的な代表団としての立場としても動きますし、産業振興にも協力させていただいています。
上場企業の方々であったり、自治体の方々など、現在約70社程の会員の方々と一緒に、議論やワークショップ等も行っています。
日本のスペースポートの現状
日本のスペースポート産業の強みと弱み
ー 日本のスペースポートの強みと弱みについて教えていただきたいです。まず、強みはなんでしょうか?
青木氏:
アメリカやヨーロッパなど、世界中のスペースポートの関係者に会う機会が多々あり、「日本ってこういうスペースポートの街づくりをしているんです」という話をするんですけれども、
皆さん、スペースポートのインフラを作って宇宙の関係者たちがロケットを打ち上げるだけという風に見ているんです。アメリカもヨーロッパも。
日本の場合はスペースポートを核とした街づくりという風に考えているので、自治体の巻き込みだけではなく、ホテルの関係者、レストランの関係者、いろんな産業の方々を巻き込んだ全体での取り組みという風に見ているんですね。地方創生の切り口も含めて。
そうすると、北海道スペースポートの例ですが、ふるさと納税なども率先して行い、色んな異業種の方々や個人が入っていただいて、スペースポートを作っていった結果、とても大きな横の繋がりができていって。
そういう異業種の参画という意味では、日本は見せ方もそうですし、巻き込みの仕方もそうですし、欧米と比べても圧倒的に進んでいます。
海外は宇宙業界の関係者のみでクローズしていることが多く、日本は色んな業界の巻き込みや街づくりを考えて、スペースポートづくりに取り組んでいると思っています。
なので、こういう取り組みのお話をすると、逆に海外のスペースポートの関係者から「日本は何でこういうことができているのか教えてくれ」と言われます。
Space Port Japanでも、観光のコンテンツだったり、食だったり、色んな地場のコンテンツ・強みを活かしながら、街づくりと一緒にスペースポート作りをしていく、というコンセプトを、パンフレットとして発表しています。
スペースポートは単なるインフラではなく、来ることによって色んな楽しみがその周辺でできる場所になると見据えて、スペースポートシティ構想という形でパンフレットを打ち出しているんですけれども、
まちづくりや関連産業まで考えているという観点では日本が一番進んでいて、そこは日本が世界に示していけるリーダーシップだと思っています。
※『SPACEPORT MAP(スペースポートマップ)』日本地図
ー アメリカではスペースポートの周りが盛り上がっていないんですね。意外でした。
青木氏:
アメリカのスペースポートで最も成功している先行事例があのケネディ宇宙センターです。
ケネディ宇宙センターはフロリダにあって、ロケットの発射場が40個以上ある、圧倒的に世界最大で、最高のスペースポートです。かつてはスペースシャトルも打ち上がっていました。
今はファルコン9など、民間企業や国のロケット発射場があります。
その周りにはものづくりの産業もありますし、そこに住んでいる人もいますし、ちょっと行けばディズニーワールドがあって、ユニバーサルスタジオがあってという感じで、
観光の町、産業の町、商業の町、ロケット産業の町というのが一大クラスターとして出来上がっているんです。
たまたまディズニーとケネディ宇宙センターが近くにあったというのもあるんですけど、ここは街づくり含めてスペースポートが出来上がってしまっている大先輩なんですよね。
ケネディ宇宙センターはもう60年以上前から動いているので、たまたまそういう感じですけれども、それ以外の例えば、スペースポートアメリカは全然違います。
スペースポートアメリカは宇宙旅行するために作られたスペースポートなんですけど、ニューメキシコ州の何もない砂漠のど真ん中にぽつんとあるんです。
私も行ったことがあるんですけれども、東京からロサンゼルスに飛んで、ロサンゼルスからアルバカーキに飛んで、アルバカーキからレンタカーで何時間も運転して、そこから専用車両で関係者しか入れないところに何時間かけていくという、2日がかりの移動です。
このような場所にスペースポートがあっても、誰もなかなか見学に行けないんです。そこが典型的なアメリカのスペースポートですね。
フロリダのケネディ宇宙センターと、大都市にあるヒューストンスペースポートも今頑張っていますが、その2か所以外は経済効果を生み出せるんだろうかと疑問に思うところはあります。
日本の場合は、北海道の一次産業と連携するとか、和歌山の南紀白浜や熊野古道と連携したり、大分の温泉街と連携したり、宮古島の綺麗な海と連携したり、色んな観光や各地の貴重な資源と連携させることによって、そこに行ってみたいと思わせる要素があるのかなと思っています。
国土が狭いので、どこの場所選んでも結構良い観光地があるというのは日本の強みかもしれないです。
ー なぜ日本はそこが強いと思いますか?
青木氏:
日本はやっぱり色んなコンテンツを使い倒して事業を行うのがうまいのかなと思うんですよね。
どこの地域に行っても面白いじゃないですか。美味しい食べ物があって、お土産屋さんがあって、観光する場所があって。日本の観光資源は世界最高レベルだなと思っています。
よく作られているなと思っていて、そこにスペースポートが入り込んで上手くプロデュースしたら面白いだろうなと思います。
そこの視点まで欧米の方々は行ききれていないという部分があるのと、日本はスペースポート以前の部分で、宇宙産業の人たちが異業種の巻き込みをうまく行ってきているというのも大きいと思っています。
Space Port Japanの会員企業としても、飲料を売っている会社から、商社や銀行の方々もいらっしゃいますし、ゼネコンもいらっしゃいますし、全く本当に関係のないような企業もいらっしゃいます。
「うちはこれ提供できますよ」という感じでみんなで一緒に上手く作っていっている唯一の国かなと思っています。
ー 逆に、弱みはどういったところだと思いますか?
青木氏:
弱みはやはり宇宙の産業の規模として、日本は今まだまだアメリカの10分の1程ですし、そもそも産業として十分強いとは言えません。
一応世界で5番目の大国ではありますけども、欧米はもちろん、中国にも後れを取っています。
なので、規模がそこまでない中、どうやって選択と集中とスピード感をもって進めていくかが大事になってきます。
ところが、選択と集中はある程度できているんですけれども、スピード感がまだまだ足りていないです。
日本は全体的に意思決定がゆっくりなところがあるので、スピード感に関しては日本企業もしくは日本政府の特色として、弱みとして出てしまっているところがあると思います。
最近脅威だと思っているのは宇宙新興国です。
我々は宇宙先進国なんですよね。宇宙大国。
日本がのんびりとしている間に、宇宙の発展途上国ともいえるニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、韓国などの国が突然追い上げてきている訳です。
5年-10年後くらいに追い抜かれててもおかしくないかなと思っています。彼らは貪欲に追いつけ追い越せの精神でスピード感もってやっているので、笑ってみていられる場合ではないです。
10年前に日本が家電産業で覇権握っていたのに、あっという間に中国・台湾企業に引っくり返されている訳じゃないですか。
宇宙産業もそうなりかねないと思っているので、もっとスピード感をもって進めていかないとまずいなと思っています。
日本のスペースポート産業の課題とは
ー 先ほど、スペースポートなど宇宙インフラに関しては、支援されていないことが課題だとおっしゃっていましたよね(※第一弾参照)。
青木氏:
インフラを作るという意味では、先ほど述べたように、まずお金などの支援が足りていないです。
それだけでなく、そもそも日本にはスペースポートって何なのかという定義がなく、スペースポートを作る上での許認可制度もないんです。
アメリカは、航空局がちゃんと承認して、ここはスペースポートとして使っていいですよっていうライセンス制度があります。
一方、日本はそのライセンス制度のルールすらない。
ロケットを垂直に打ち上げるだけであれば宇宙活動法があるので、種子島で打ち上げているのと同じように、北海道スペースポートのLaunch Complex-1(垂直打上げロケットの射場)では、普通に打ち上げることができるんですけども。
滑走路については、どうやって使っていくのかとなると、まだ法整備等もできていません。今、官民協議会という場が立ち上がっていて、議論を始めているような状況です。
そこはまだまだ遅れている状況なので、早くしなくてはならないなという感じですね。
ー ルールが作られることで産業の状況が大きく変わりそうですね。
青木氏:
垂直に打ち上げる射場に関しては今のルール上ですでにできます。
しかし、有翼機型の宇宙船を開発しているPDエアロスペースやSPACE WALKERなどが滑走路型で離着陸をする場合や、ヴァージン・オービットが、大分空港を使用して水平に発着をするという場合は、やはり準備が必要です。
スペースポートに関する日本の未来とは?
スペースポートはどのくらいできるのか
ー 日本は狭いですが、大体いくつくらいのスペースポートがあれば良いと思いますか?作られすぎるといったことはないんでしょうか?
そもそもスペースポートの定義がないので、我々が定義しているんですけど、種子島のような発射場もスペースポートなんですね。
アメリカの定義では、垂直に打ち上げるだけのところも発射場のスペースポートです。
大分空港のような、滑走路のみを活用するところもスペースポートです。
この定義でいうと、民間もしくは自治体主導で動いているスペースポートは4つです。北海道(大樹町)、和歌山(串本町)、大分(大分空港)、沖縄(宮古島/下地島)、この4か所で取り組まれています。
それぞれの特色に応じて、例えば宮古島/下地島は海に観光に来た観光客の方々に宇宙旅行に行ってもらいますよとか、北海道では来た人がおいしいご飯をたべて、ロケットの打ち上げも楽しんで、
大分は温泉につかりながら人工衛星の打ち上げを見て、和歌山は熊野古道などの世界遺産観光とセットで、という風にそれぞれ他と違う特色をもっています。
将来的にスペースポート自体の数としてはどうなんでしょうね、10個くらいあってもおかしくないかな、と。
究極的には全ての空港が、スペースポートも兼務するような時代が来てもおかしくないです。
なぜかというと、20年後、30年後を見据えると、宇宙を経由したP2P(超高速二地点間輸送)があるからですよね。
例えば、ロサンゼルスと大樹町の滑走路が繋がった時に、これは普通の航空路として捉えられますよね。
そうすると、全ての空港がそういう宇宙港としても使えるような要素を持っていないと、世界から取り除かれます。
エコノミークラスは今まで通り飛行機で行くけれども、ビジネスクラスとファーストクラスは宇宙経由の超高速二地点間飛行でとなると、太平洋を1~2時間で横断できるんですよね。
そうなった時に日本のどこに着陸するかとなると、東京にしかスペースポートがないと少なすぎるし、北海道だけとなると、東京まで2時間かかるので、国内の移動の方が時間かかってしまうことになります。
なので、複数の拠点で、魅力的な町にしたい方々はスペースポートとして整備していかないと無理かなと思っています。
アメリカはすでにライセンスを持っているスペースポートが14か所存在してるんですね。
イギリスも7か所、スペースポートの場所として検討や準備が進められているんです。
なので複数あってもおかしくない。むしろ、若干、まだまだ足りないぐらいでもいいのかなと思います。
バックアップの観点でもそうですよね。沖縄で打ち上げられなかったときに、北海道で打ち上げましょうというように、スペースポート間で繋がることによって、双方で協力をし合いながら、
自分たちのところでロケットを打ち上げられなかった時は、他のところにお願いして代わりに打ち上げてもらうということができると思っています。
バックアップの観点と、P2Pなど移動手段の観点から見据えると、まだまだ複数必要かなと思います。
青木氏が描く未来
ー 最後に、青木さんが描く、スペースポート産業が発展した日本の未来について教えていただきたいです。
青木氏:
スペースポートジャパンとして目指していきたい世界観と、私個人としての思いは繋がっていて、
なぜ技術者を辞めてこのビジネス界に入ってきて産業振興というふわっとしたことを、宇宙エバンジェリストというわかりにくい肩書きを商標も登録してまで、鼓舞奮闘しながらいろんな人を巻き込みながらやってきたか、というところなんですけれども。
とにかく、いろんな人が気軽に宇宙に行けるような世の中が早く来てほしいなと思っていて。
で、それに必要なことを色々やってるベンチャー企業も支援させていただきますし、大企業の方々に宇宙を一緒にやりましょうよと声をかけますし、自治体の方々にも宇宙産業振興に繋がりますよということをやりながら、政府の協力も得ながらやっています。
そして、スペースポートがいくつかできてくると、さっき言ったように、世界中から人工衛星を打ち上げたい方や宇宙旅行に行きたい方々がまず、日本にやってくるんです。
すると、宇宙旅行の場合は1週間ぐらい滞在をして日本の観光地を楽しむわけで。
北海道であれば北海道を周遊して回ります。 で、そのうち3日目に日帰りのサブオービタルの宇宙旅行を体験して戻ってきて、十勝の温泉に浸かってのんびりとします。
和歌山や大分や下地島でも同じことができるようになると、日本の観光名所をめぐりながら宇宙も楽しめるみたいな。そういう、究極の富裕旅行ビジネスが生まれると思っていて。
日本ってそもそもコロナがあけたら行きたい国ランキング世界第1位なんですよね。
世界中の人にどこの国に行きたいですかとアンケートとったら、日本が1位なんです。
これまではビザがないと入れないので来れない人が多かったんですけど、ビザを使わないで旅行できるんだったら圧倒的に日本が1位なんですよ。
フランスとかタイとかじゃないんですよ。アメリカでもないんですよ。
日本に来たい人が多いんです。
だから、もっといろんな楽しいコンテンツを追加することで、宇宙にも行くには、日本に1回行かないといけないよね、となると良いなと思っていて。
日本は海もひらけてて、地の利も良いので。
今まさに立ち上がりつつある宇宙旅行市場が大きくなってくると、多くの富裕層が宇宙に行き始めます。
そうすると、どんどん値段が安くなってくるので、一般の人も行けるようになってくるんですよね。
もう誰もが気軽に宇宙に行ける時代っていうのが来るかなと。
そのためには複数のスペースポートをしっかりと作っていって、ロケットの打ち上げ産業もしっかりと作っていって、宇宙旅行産業をしっかりと作っていく必要があります。
今までの宇宙産業は、政府と企業向けのビジネスばっかりだったんですよ。
一般消費者向けの宇宙ビジネスって、お土産とかキーホルダーとか、アニメとか、エンタメっぽいことがメインでした。
けれども、宇宙旅行は宇宙ビジネスの中でも数少ない一般消費者向けのビジネスで、しかも今後最も市場の期待値が高い分野の1つでもあります。
だって、飛行機乗って旅行に行く市場って、100兆円を超えているわけじゃないですか。
巨大な産業の中に宇宙が、ぱっと入ってくることによって、色んな楽しいことができるなと思っているので、そういう世の中が来るようにできることを今のうちからやっています。
まさにこの宇宙旅行産業がゼロイチで立ち上がってくる、きっかけの第1本目を作れるのは、人類の歴史上、タイミングとして今しかないので。今、これをやろうって。
10年後だともう手遅れだし、10年前だと早すぎたし、今しかもうない。
まあ、結果として自分もいつか宇宙に行くだろうなと。
行けるか行けないかではなく、「いつ行くのか」。そんな時代になってきています。
さいごに
いかがだっただろうか。
「誰もが気軽に宇宙に行ける時代」を本気で創ろうとしている、青木氏やSpace Port Japanの方々の熱意が伝わったのではないかと思う。
一般人の宇宙旅行というと、遠い未来、それこそSFの世界だというような印象もまだあると思うが、意外と近い現実なのだ。
実際にアメリカでは、宇宙旅行ビジネスがもうすでに始まっている。
宇宙旅行ビジネスは、観光の強い日本にとってはチャンス。経済的な効果も期待される。
なんとしてでも、このチャンスを掴むべきなのだ。