H3ロケット6号機(30形態試験機)の打上げ日程が決定
©Space Connect

2026年4月24日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット6号機(30形態試験機)の打上げについて、2026年6月10日に実施することを発表した。

本記事では、6号機打上げの内容についてご紹介する。

H3ロケット6号機、6月10日打上げへ

打上げ概要

H3ロケット6号機(30形態試験機)の打上げ概要は以下の通りである。

6号機は日本初となる固体ブースターを搭載しないH3-30形態の飛行実証を行う試験機であると同時に、8号機の打上げ失敗を踏まえた点検・評価や飛行データ取得を通じて、後続ミッションの確実性を高めるための重要な機会と位置づけられる。

  • 打上げ予定日時:2026年6月10日(水)9時53分59秒~11時52分46秒
  • 打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
  • 打上げ予備期間:2026年6月11日(木)~2026年6月30日(火)
「30形態」の詳細や搭載衛星についてはこちら▲

6号機の飛行計画

6号機はロケット性能確認用ペイロード(VEP-5)と小型副衛星6機を搭載し、種子島宇宙センター大型ロケット第2射点より打ち上げられる。打上げから約3分42秒後に第1段を分離し、続いて約3分54秒後に第2段エンジンの燃焼開始。約15分15秒後に燃焼を停止し、約16分16秒後以降、順次6機の小型副衛星を分離する。

なお、VEP-5は、H3-30形態で想定される衛星質量を模擬することにより、H3ロケットの性能確認を行うものであり、分離までは行われない見込みだ。

H3ロケット6号機の飛行計画
H3ロケット6号機の飛行計画 ©Space Connect
宇宙業界の人材マッチングサービス スぺジョブ 広告バナー
[PR]

8号機の失敗と今回の対応

H3ロケット6号機は当初、30形態として早期の打上げが見込まれていたが、2025年12月のH3ロケット8号機の打上げ失敗を受け、原因究明と後続機への影響評価のために打上げ時期が見直されていた。

8号機では、衛星搭載アダプタ(PSS)に生じていた剥離が、衛星フェアリング分離時の衝撃で広がり、PSSの破壊と搭載衛星の離脱につながったと指摘されている。

今回の6号機では、PSSの健全性を含む機体全体の最終評価・点検を行ったうえで、既存のPSSに必要な補修を施し、飛行データを追加取得する予定だ。

さいごに

H3ロケット6号機は、固体ロケットブースターを用いない「30形態」の初飛行であり、H3ロケットの打上げ能力を広げるうえで重要なミッションである。

また、8号機の打上げ失敗を踏まえ、PSSの健全性確認や飛行データの追加取得を行う点でも大きな意味を持つ。30形態の性能確認だけでなく、後続ミッションの確実性を高めるための検証機会ともいえる。

今回の結果は、今後のH3ロケットの運用や打上げ形態の拡大に向けた重要な判断材料となるだろう。

宇宙業界では現在、様々な企業が人材を募集している。興味のある方は、業界特化型の人材マッチングサービス「スぺジョブ」をチェックしていただきたい。

スぺジョブ

参考

H3ロケット6号機(30形態試験機)の打上げ(JAXA, 2026-04-25)

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

フォローで最新情報をチェック

おすすめの記事