宇宙での植物栽培!? DigitalBlast、富山大学と共同研究開始

2022年7月13日、株式会社DigitalBlastは、富山大学学術研究部理学系・唐原一郎教授、蒲池浩之准教授の研究グループと共同研究を開始したことを発表した。

同研究グループは植物の組織や細胞の発達、構造、制御に関する研究を行っている。「地球と異なる重力環境が植物の二次壁の形態やリグニン量に与える影響の調査」など、宇宙環境での植物育成に関する研究にも積極的だ。

共同研究の背景

"月での植物栽培"この目標に向け、月面重力発生装置「AMAZ」を用いた共同研究が行われる。以下、DigitalBlastより

近年、NASAによるアルテミス計画をはじめとした有人宇宙探査が盛り上がりを見せており、宇宙環境での食の確保や植物栽培に対する課題意識が高まっています。

国際宇宙ステーション(ISS)等の微小重力環境が植物の育成に大きな影響を及ぼすことが明らかになっている一方で、月や火星といった低重力環境の植物育成への影響は現在十分に把握できていません。

DigitalBlastはこの状況を踏まえ、月面での生態循環維持システム構築に向けたプロジェクト「NOAH」を立ち上げ、プロジェクトの第一歩の位置づけとして、月面と同じ地球の6分の1の重力を発生する重力発生装置「AMAZ(アマツ)」を開発し、2024年のISSへの設置・運用を目指しています。

そこで、宇宙での植物実験の研究経験がある富山大学の唐原一郎教授、蒲池浩之准教授の協力のもと、宇宙実験を見据えた本装置の地上での適合性試験を実施いたします。

【プレスリリース】DigitalBlast、富山大学・唐原一郎教授、蒲池浩之准教授の研究グループと共同研究開始 重力発生装置「AMAZ(アマツ)」におけるコケ栽培実験の地上での適合性試験の実施へ

共同研究の概要

国際宇宙ステーション(ISS)での植物実験の経験・知見を有する唐原一郎教授、蒲池浩之准教授との共同研究。

この共同研究で行われるのは、AMAZのプロトタイプを用いた、コケ栽培実験の地上での適合性試験。試験で得られたデータをもとに、宇宙実験に向けてAMAZの仕様が調整される。

重力発生装置「AMAZ」について

「AMAZ」は、宇宙環境と月面重力における植物生理の研究を主目的としている。地球の6分の1の月面重力など、様々な大きさの重力を再現。その重力を作り出すのは、装置の一部を回転させて生み出す遠心力だ。回転速度を変更することで重力の大きさを変更。さらに、同時に比較することもできる。

栽培対象はコケ類などを想定。多様な重力下での植物栽培から、植物の重力応答に関するデータが取得可能だ。

株式会社DigitalBlastについて

DigitalBlastは、”宇宙に価値を”提供するため、常に挑戦し、全ての行動と活動において価値を生み出す経営を実現する企業。

日本の宇宙産業をより価値あるものにしていくためには、BtoGビジネス(企業対行政間取引)に偏らない、多様な収益源の確保が必要という考えを持つ。強みは総合提案力。事業戦略・デジタル・プロモーションなど多様なプロフェッショナルが在籍している。クライアントの収益源を多様化し、新たな宇宙産業の価値確立に努める。

会社名:株式会社DigitalBlast(英文表記:DigitalBlast Inc.)
所在地:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7-9 神田司町PREX7階
代表者:代表取締役CEO 堀口真吾
設立:2018年12月
事業内容:企業変革に関する企画・設計及び支援、デジタル技術の開発及び支援、統合マーケティングサービス、デジタルマーケティングサービス、インターネット広告サービス、動画制作及び配信

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