日本の宇宙ベンチャー企業「アクセルスペース」が、2022年12月21日(水)正午より、自社の衛星サービスを用いた無料ウェビナーを開催する。
アクセルスペースは、今年の12月前半に代表の中村友哉氏が第22回JAPAN VENTURE AWARDSにて、経済産業大臣賞を受賞するなど、今、勢いに乗っている注目の宇宙ベンチャー企業だ。
本記事では、アクセルスペースが今回開催する、無料ウェビナーについてお知らせする。
株式会社アクセルスペースについて
同案内の前にアクセルスペースについて軽く紹介しよう。
アクセルスペースは、2008年に設立された、日本の小型衛星業界のフロントランナーとして業界をリードする宇宙ベンチャー企業。
世界初の民間商用超小型気象衛星となったウェザーニュース社の「WNISAT-1」を2013年に打ち上げて以来、合計9機の衛星を開発・製造している。また、以前にも取り上げたが、業界に先駆け、小型衛星開発・運用のワンストップサービス[*1]「AxelLiner」など、画期的なサービスにも着手しているユニークな会社だ。
(衛星事業が超手軽に!?アクセルスペースの「AxelLiner」とは)
ハードウェア関連のイメージが強い同社だが、実はソフトウェアでも面白いサービスを展開している。
それが、世界のあらゆる地域を高頻度で観測可能な次世代地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」だ。
今回、ご紹介するウェビナーの案内は、このAxelGlobeを活用したものになる。
AxelGlobeを用いたウェビナーを開催
ここからは、12月21日に開催するAxelGlobe(地球観測プラットフォーム)の活用事例を用いたウェビナーについて紹介する。
内容は、衛星技術がお米の生産管理にどのように役立つのかについて。
農家にとって気候の変動は作物の生産を非常に困難にしているが、衛星技術を用いることでより効率的に生産することができる。
具体的には、以下のような重要な経営判断に役立つという。
- 発芽と苗立ちを確認するとともに、生育を促進するために何をしたら良いか判断する。
- 肥料、特に窒素をどれだけ作物に投入するか判断する。作物の需要に合わせることで、無駄を省く。
- 害虫や病害を評価し、早期に問題を解決する。
- 穀物の水分量を予測し、収量が最大になるように収穫のタイミングを調整する。
所要時間は1時間。
同社のパートナー企業であるDataFaming社との共催のため、英語で行われるため注意が必要だ。
申し込みは、以下のリンクから↓
さいごに
アクセルスペースは、ビジョンである“Space within your reach~宇宙を普通の場所に~”の実現に向け、小型衛星ビジネスのパイオニアとして存在感を強めてきている。
JAPAN VENTURE AWARDSとは別で受賞した、蔵前ベンチャー賞においては、選定理由として、以下のようなコメントが残されている。
「在学時代に超小型人工衛星(CubeSat)の製作・打上げに世界で初めて成功して以来、小型衛星事業のパイオニアとして、当たり前に衛星データが使え、宇宙を普通の場所にするビジョンに向けての様々な取組みは素晴らしい。
AxelGlobe事業の衛星データサービスの気象観測・農業利用・船舶運航等の社会貢献が進んでおり、またAxelLiner事業の小型衛星の量産受注が拡大しており、発展を期待する。」
金額は無料ですので、是非、今注目の宇宙ベンチャー企業が主催するウェビナーに参加してみてください。
注釈:
[*1]ワンストップサービス複数の場所や担当に分散していた関連する手続きやサービスなどを、一ヵ所でまとめて提供するようにしたもの。
参考: