Blue Origin「NG-3」、再着陸成功も投入精度に課題|BlueBird 7は再突入へ

2026年4月19日、米Blue Origin(ブルーオリジン)社が開発する新型巨大ロケット『New Glenn(ニューグレン)』の3回目となる打上げミッション「NG-3」が実施された。
本記事では、今回のミッション結果について整理する。

「NG-3」ミッション結果

第1段エンジンは再着陸に成功

NG-3では、ロケットは当初計画通りに上昇し、第1段と第2段の分離に成功した。

第1段は地球へ帰還し、海上着陸プラットフォーム「Jacklyn」に着陸。前回のNG-2ミッションに続き、再使用を前提とした着陸に成功した。

なお、この第1段はNG-2ミッションでも使用された機体であり、今回が2回目の飛行であった。

Blue OriginのNew Glennロケット
Blue OriginのNew Glennロケット ©Blue Origin

AST SpaceMobileの衛星は計画より低高度に投入

第2段に搭載されていたAST SpaceMobileの通信衛星『BlueBird 7』は、計画よりも低い軌道に投入された。

衛星自体は起動に成功しているが、その高度では搭載された推進装置による軌道維持・引き上げが困難であり、最終的には大気圏に再突入する見込みとされている。

BlueBird 7は、スマートフォンから直接接続可能な通信サービスを提供する衛星コンステレーションの8機目となる予定の衛星であった。同衛星の損失については、保険により費用が補填される見通しである。

同社は現在、BlueBird 32までの衛星を製造中であり、BlueBird 8〜10については約30日で出荷準備が整う見込みとしている。

また、複数の打上げ事業者との契約を背景に、2026年は平均して1〜2か月に1回の打上げを継続する計画であり、同年末までに約45機の衛星を軌道上に展開する目標を維持している。

宇宙業界の人材マッチングサービス スぺジョブ 広告バナー
[PR]

New Glennについて

Blue Originが開発するNew Glennは、全長98mを超える新型巨大ロケットである。低軌道(LEO)へは45t以上、静止トランスファー軌道(GTO)へは約13tの輸送能力を持つ。

第1段エンジンには液体酸素と液体メタンを燃料とするBE-4エンジンを7機搭載。第2段との分離後には海上の着陸プラットフォームに帰還する設計で、25回以上再利用することを目指している。

初打上げは2025年1月に実施され、Blue Originが開発した異なる軌道間の移動が可能な宇宙モビリティプラットフォーム「Blue Ring Pathfinder」の輸送に成功。続く2025年11月の第2回打上げでは、NASAの火星探査ミッション「ESCAPADE」の軌道投入に成功していた。

さいごに

今回のNG-3ミッションでは、第1段の回収・再使用という観点では安定性が見られた一方、第2段による衛星投入精度に課題が残る結果となった。

一方で、AST SpaceMobile側は衛星の量産および打上げ計画を継続する姿勢を示しており、個別ミッションの失敗が全体計画に与える影響は、限定的にとどまる可能性も考えられる。今後は、打上げ頻度の維持と投入精度の安定化が並行して求められる局面に入っていくだろう。

宇宙業界では現在、様々な企業が人材を募集している。興味のある方は、業界特化型の人材マッチングサービス「スぺジョブ」をぜひチェックしていただきたい。

スぺジョブ

参考

Blue Origin Xアカウント

AST SpaceMobile Addresses Today's Orbital Launch of BlueBird 7 on the New Glenn Launch Vehicle(2026-04-20閲覧)

New Glenn’s Third Mission Slated for April 19(2026-04-20閲覧)

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

フォローで最新情報をチェック

おすすめの記事