7月11日(月)、NASAのジェームズウェブ宇宙望遠鏡(JWST)の最初の画像が公開された。JWSTは、これまでの観測史上、最も遠く鮮明な宇宙の赤外線画像を生成した。
公開された画像は、46億年前に出現した銀河団SMACS0723の姿だ。この銀河団の総質量が重力レンズ[*1]の役割を果たし、背景にはさらに遠い銀河を映し出している。
JWSTが捉えた何千もの銀河は、これまで赤外線で観測された中で最も暗い天体をも含んでいる。ジェームズウェブ宇宙望遠鏡は、2021年12月25日に打ち上げられた。
2022年1月に観測を行う軌道に到着。地球から約150万km離れた場所に置かれている。公開された画像は、JWSTの近赤外線カメラNIRCamが撮影したもので、波長の異なる画像を約12時間半かけて合成した。
他のフルカラー画像も、現地時間7月12日午前10時半より、NASA TVで公開される予定だ。
【用語解説】
[*1]重力レンズ恒星や銀河などが発する光経路の一部が、途中にある天体などの重力によって曲げられた結果、カメラに光が多く集まり明るく見える現象
参考: