2026年1月28日（水）、宇宙産業の最前線で活躍するスタートアップや研究機関、行政担当者が一堂に会する特別ネットワーキングイベント 「福島宇宙ビジネス＆人材マッチング」 が、東京・有楽町にて開催されます。
本稿では、本イベントに参加することで得られるメリットや魅力についてわかりやすく解説します。
目次
1. 開催の背景
なぜ今、福島×宇宙なのか
福島県は近年、小惑星探査機「はやぶさ2」への参画企業をはじめ、宇宙関連の技術や人材が集まる全国でも稀有な地域へと変貌しつつある。
中でも南相馬市では、ロケット・宇宙輸送・衛星データ活用などを手がける複数のスタートアップが拠点を構えており、再使用型ロケットの開発や実証、衛星データを活用した行政DXなど、最前線の取り組みが進んでいる。
震災復興からの産業立て直しを背景に、福島県では航空宇宙産業を次世代の成長領域として明確に位置づけており、福島ロボットテストフィールドの整備や福島県ハイテクプラザによる技術支援を通じて、研究開発から実証までを一気通貫で行える環境を整えてきた。
東北全体でも、宮城県、会津大学、JAXA角田宇宙センターといった行政・研究機関が連携を強め、地域としての宇宙産業クラスター形成が加速している。
東北・福島における宇宙産業の課題
一方で、地方に存在する高い技術や実証環境は、首都圏の企業や投資家、人材からは距離的な理由もあって接触機会が限られてしまう。
そこで今回、福島県が主催で東京・有楽町でイベントを開催することで、産業集積の利点を活かしつつ首都圏のビジネス・人材ネットワークを結びつけ産業のスケールを図る狙いがある。首都圏であれば、新規事業部門や投資家、宇宙領域に関心を持つエンジニアが参加しやすく、地方では得にくい多様な視点や資源を一気に呼び込むことが狙いだ。
2. 本イベントの特徴
本イベントの位置付けとして、単にスタートアップが登壇するピッチイベントではなく、福島・宮城・東北の宇宙産業を支える主要プレイヤーが有楽町に集まるという点にある。
東北で活躍する宇宙スタートアップ4社に加え、JAXA角田宇宙センター、会津大学、福島県・宮城県の次世代産業部門といった公的・研究機関が一堂に揃う機会は珍しい。
通常であれば、研究所や地方自治体を自ら訪問しなければ得られない一次情報や対話の機会が、都心で効率よく得られるのが最大の特徴といえる。
登壇する4社は、いずれも国内宇宙産業の中核を担う急成長企業であり、宇宙輸送、軌道上サービス、衛星データ活用など、領域の幅が広い。
成層圏からのロケット空中発射を行うAstroX、再突入技術を軸に宇宙から地球への輸送サービスを開発するElevationSpace、再使用型ロケットを基盤とした宇宙港構想を進める将来宇宙輸送システム、衛星データ×AIで行政DXを推進するLAND INSIGHT。それぞれが異なる技術と成長戦略を持ちながら、いずれも地方から宇宙産業を再定義するという共通の姿勢を備えている。
加えて本イベントでは、これら企業の創業者や決裁権者が直接登壇し、事業の現状や技術的チャレンジ、求める人材像、今後の連携ニーズについて語る予定だ。
参加者はピッチを聞くだけでなく、交流会で実際に経営陣へ質問し、協業や採用、研究連携の具体的な話に踏み込むことができる。大規模展示会のように情報を受け取るだけでもなく、小規模ミートアップのように対象が限定されすぎることもない、絶妙な規模感が価値を生むのではと期待されている。
▼ 登壇企業の取り組みはこちら
3. 参加者にとってのメリット
本イベントの対象者として、主に求職者・大企業の新規事業部門・研究者・行政担当者を起点に記載する。
求職者にとってのメリット
宇宙産業は近年、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍する領域に変化しており、必ずしも宇宙工学専攻でなくともキャリアを築ける余地が広がっている。しかしながら、採用情報や企業の実情は外部からは見えにくく、求人票だけで判断することは難しい。
本イベントでは、4社の代表やCTOと直接対話できるため、企業文化、事業フェーズ、求められるスキル、働き方など、通常は面談の後半でしか得られない一次情報を早い段階で掴むことができる。
また、新年直後というタイミングもキャリアの再設計に適しており、「今年こそ宇宙業界へ挑戦したい」と考える人にとっては、モチベーションを一気に高める絶好の機会となるだろう。
新規事業担当者にとってのメリット
宇宙産業は素材、データ、輸送、製造、観測、エネルギー、セキュリティなど、幅広い産業と接続される横断領域へと変化している。
大多数の企業が「宇宙をどう自社事業に結びつけるか」を模索している一方、現場の課題や技術の成熟度を理解する機会は限定的だ。
本イベントでは、具体的で多様な技術領域を持つスタートアップが揃うため、事業連携や共同研究の検討材料を一度に得ることができる。加えて、JAXA角田宇宙センターや会津大学などの研究機関、福島県・宮城県の行政担当者が参加しているため、補助金、実証フィールド、研究連携、自治体との協業といった宇宙事業化に不可欠な基盤情報もその場で理解できるのが魅力的だ。
4. さいごに
本イベントは、福島県を起点に宇宙産業に関わる多様なプレイヤーが集まる貴重な場である。参加を検討されている方は、ぜひ下記情報を参考に応募ください。
イベント概要・申込フォーム
■お申込みはこちらのフォームから
プログラム
15:00〜
- 宇宙スタートアップ4社によるピッチ
- AstroX株式会社
- 株式会社ElevationSpace
- 将来宇宙輸送システム株式会社
- LAND INSIGHT株式会社
- 行政・研究機関の最新取り組み紹介
- 福島県
- 宮城県
- 会津大学
- JAXA 角田宇宙センター
後半：交流会・ネットワーキング
※ スタートアップ経営者・研究者・行政担当者と直接語り合える貴重な時間です。
17:30 終了予定
対象となる方
- 宇宙業界で活躍したい求職者
- 宇宙領域での事業創出を模索している大企業の新規事業担当者
- 研究連携・実証フィールドを探す企業担当者
- 地域との協業を検討するプロジェクト責任者
