「Japan-US Innovation Awards」における”Innovation Showcase”に、GITAI株式会社が選出された。Japan-US Innovation Awardsは、北カルフォルニア・ジャパン・ソサエティとスタンフォード大学の米国アジア技術研究センターが共催。Emerging Leader賞とInnovation Showcaseの2つのカテゴリーがある。
Emerging Leader賞は、若く、ダイナミックで、成長し、起業家精神にあふれた、信頼できる日米のつながりを持つ企業に送られる。これまで、Tesla(2011)、Dropbox(2016)、メルカリ(2016)などの企業が受賞している。
GITAIが選出されたInnovation Showcaseは、エキサイティングな新技術や革新的なビジネスアイディアをもとに作られた、世界に大きなインパクトを与える可能性のある日本のスタートアップ企業5社に送られる。これまで選ばれた企業は、WHILL(2015)、Preferred Networks(2016)、Treasure Data(2017)などである。
今回、同社が選出された理由として、以下の功績が挙げられる。
- 国際宇宙ステーション(ISS)のBishopエアロック船内での、宇宙用自立ロボットS1による、汎用作業遂行技術実証実験の成功
- 月面でのモビリティ「有人与圧ローバ ”LUNAR CRUISER”」向けロボットアームの、トヨタ自動車株式会社との共同研究開発
- 米国でのビジネス本格化(ロサンゼルスに新オフィス開設)
GITAIは昨年成功したISS船内実証や、2023年予定のISS船外実証等、野心的な宇宙技術実証に積極的に挑戦し続ける。また、宇宙技術実証で獲得した技術から、トヨタとの共同開発や経済産業省からの受注等、様々なミッションで求められる宇宙ロボットの開発も進めている。
今年3月に同社の米国法人であるGITAI USA Inc.がロサンゼルスに新オフィスを開設。採用の本格化等、米国での事業活動や米国政府機関・民間企業との連携も積極的に行っていく予定だ。
GITAIについて
宇宙に安価で安全な作業手段を提供することを目指す宇宙ロボットスタートアップ。2040年に、世界的な宇宙ロケット開発企業と対等なパートナーとして、月や火星に都市を建設したり宇宙コロニーを建設する安価で安全な労働力の提供を目指す。
現在、以下の各宇宙領域の作業を安価・安全に遂行可能な宇宙用汎用作業ロボットの開発を進めている。
- 宇宙ステーション船内外の作業
- 軌道上サービス(衛星への寿命延長、宇宙デブリ除去)におけるドッキング・寿命延長・修理・メンテナンス作業
- 月面探査・基地開発作業
会社名:GITAI Japan株式会社(本社)、GITAI USA Inc.(米国支社)
CEO:中ノ瀬翔
GITAI HP
参考文献:
Japan - US Innovation Awards “Innovation Showcase” 受賞のお知らせ